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AKITSUREMOZ


古城と電脳と煙霧とに、ここトゥエルブシティは閉ざされていた。
古きと新しきを繋ぐ都市の人々はすべからずロマンチストで、古きに親しむが故に自らが生きた証を欲した。一部の者は死なず・変わらず・生命を持つ機械「自動人形」というロマンを追いかけ、数百年の技術進歩の末にいつしか陳腐な夢を華やかな現実のものとした。
人形が人類を越えた自動人形シンギュラリティ事変からさらに数十年。人間には人間のアイデンティティが確立され、人形には人形のアイデンティティが確立された。
束の間の平穏の時代。人間の司書「藍染葉子」は路地裏で真紅のドレスを纏った美しい人形が高速道路を倒壊させる現場を目撃する。その人形は、人民を監視する秘密警察の戦闘用アンドロイドだった。
協力するか死ぬか。一方的なスカウトを受けた藍染は、平穏な職場から殺伐なる暗殺部隊への転属を命じられる。真っ暗な行先には浪漫と内戦の炎が燻っていた。

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